ビタミンE

栄養素まとめ 日本Japanese

ビタミンEは、脂溶性ビタミンです。

別名「トコフェロール」とは、
tocos(子どもを産む)、phero(力を与える)、
ol(水酸基をもつ化合物の総称)という意味からきています。

ビタミンEの吸収

キロミクロン

ビタミンEは食べた後、タンパク質のボール(キロミクロン)に
吸収されて運ばれていきます。

このときタンパク質不足だと、
このボールがつくれずにせっかく摂ったビタミンEが
無駄になってしまうおそれが出ます。

また、ビタミンEはあぶらに溶けるので、
一緒に食べる脂質の量によって吸収率がちがってきます。

ビタミンEを摂るときは、あぶらやタンパク質もしっかり摂りましょう。

ビタミンEの効果

ビタミンEの主な効果は以下の通りです。

α-トコフェロール

抗酸化作用、抗炎症作用、
酸化ストレス抑制作用など

γ-トコフェロール

ナトリウム利尿作用

δ-トコフェロール抗酸化作用トコトリエノール抗酸化作用、
ナトリウム利尿作用、抗アレルギー作用、抗腫瘍作用、抗動脈硬化作用など

ビタミンEは単体ではなく、一緒に摂る ことによって効果が期待されます。

ビタミンEの働き 〜ビタミンEは細胞膜を守る〜

ビタミンEは脂質に溶けるので、
細胞膜の脂質(不飽和脂肪酸)の部分に入り込んで
細胞膜を守ると考えられています。

私たちのからだの中には60兆個の細胞がありますから、
それ全部を守ろうとすると、多くのビタミンEが必要になってきます。

ビタミンEの働きと不足症状

ビタミンEの主な働きは抗酸化作用がいわれています。
そのほかの働きやビタミンEが不足した症状は以下の通りです。

脂肪の酸化防止

不足すると起きやすい症状は、

過酸化脂質ができやすい
(老化・シミ・動脈硬化・生活習慣病の元凶)

生体機能調節(ホルモンバランス、自律神経安定)

不足すると起きやすい症状は、

生理障害・更年期障害生殖機能の衰え自律神経失調症

血行促進

不足すると起きやすい症状は、

肩こり・頭痛・生理痛関節痛・腰痛・冷え循環器疾患

ビタミンEとビタミンCの相乗効果

ビタミンEはビタミンCを一緒に摂ることで、
相乗効果が得られます。

ビタミンEは体内のあぶらの部分を活性酸素から守ってくれています。
このときビタミンCが一緒にあると、
サビ取りをして疲れてしまったビタミンEを
もう一度甦らせてくれるのです。

ビタミンEを多く含む食品

1食あたりに必要なビタミンEの量は2.2mgです。
ビタミンEが多く含まれる野菜は以下です。

しそ
バジル
カブの葉
ブロッコリー

ビタミンEチェック

以下の項目をチェックしてみましょう。
該当したら、もしかするとビタミンE不足かもしれません。

・シミが出てきた
・生理不順である
・最近年齢を感じる
・生理痛が気になる
・不規則な生活を送っている
・不妊症が気になる
・食生活が乱れている
・更年期障害が気になる
・疲れがたまっている
・なんとなくだるい
・体温の調節がうまくできない
・肩こりや頭痛が多い
・微熱が続く
・胃腸の調子が悪い
・冷え性である
・不整脈が出る

参考文献

https://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_e/

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