ビタミンA

栄養素まとめ 日本Japanese

ビタミンAは、脂溶性ビタミンで、
皮膚、粘膜、目の健康、人間の成長に関与する油に溶けます。

レチノールは視覚に関連していることが発見され、
その名前は網膜を意味する「レチナ」に由来しています。

緑と黄色の野菜に含まれるカロテノイドは、
動物の体内でビタミンAに変換されると言われており、
プロビタミンAとも呼ばれます。

ビタミンAの種類

ビタミンAには、
レチノール・レチナール・レチノイン酸の3種類があります。
視覚に働くのはレチナール、
がんに働くのはレチノイン酸です。

ビタミンAの吸収

ビタミンA含有食品は最初に胃の中で分解されます。
その後、ビタミンAは油と一緒に小腸上皮細胞に吸収されます。

ビタミンAの吸収とタンパク質

ビタミンAの体内動態

吸収されたビタミンAはタンパク質に付着し、
タンパク質の蓋がそれを覆っています、
それは肝臓や他の場所に血液で運ばれていきます。
また、緊急時に備えて保存もされます。

全身に摂取したビタミンAを運ぶために
十分なタンパク質をとる必要があります。

ビタミンAの働き

働き

粘膜を守る
骨や皮膚のつくりかえに役立つ
視力のもとになる
肝臓機能の正常化
IgA抗体をつくる

不足すると起きやすい症状

のどや気管支を傷めやすい
ポリープができやすい
胃腸が弱くなる
婦人科系のトラブルが起こりやすい
胃・子宮などのがんになりやすい
骨折しやすい
イボ・ウオノメができやすい
毛髪・皮膚のうるおいがなくなる
手やかかとがあれやすい
アレルギーになりやすい
視力の低下
夜間、ものが見えにくい
肝臓の繊維化(肝硬変)
感染症にかかりやすくなる

風邪予防の方法 ~粘膜とビタミンA~

風邪の予防法。やっかいな風邪を予防する方法として粘膜強化が有効です。

鼻や口、のどは外の世界とつながっているため、
チリやほこり、ウイルスなどからからだを守らなければなりません。

そこで、のどの粘膜はほうきのような毛(せん毛)で覆われ、
1秒間に40~60回というすごいスピードで
パタパタ動いて異物を追い払おうとしています。
そしてその表面を粘液が覆っています。
その粘液の材料がタンパク質とビタミンAです。

免疫を高めるビタミンCとともに、
敵の浸入から身を守るためのタンパク質とビタミンAは必須の材料です。

ビタミンAを多く含む野菜

ビタミンAは、1度の食事に220μg摂取すればよいとされています。
野菜では人参やブロッコリー、バジル、しそなどに豊富に含まれています。

ビタミンA不足チェック

ビタミンAが不足すると以下の症状が出ます。

・肌が乾燥する
・眼が乾燥する(ドライアイ)
・肌がガサガサする
・ピロリ菌に感染している
・イボやウオノメができやすい
・風邪を引きやすい
・しわが気になる
・夜盲症が気になる
・ニキビや吹き出物ができやすい
・がん家系である
・アトピー性皮膚炎が気になる
・婦人科のトラブルがある(子宮内膜症・子宮筋腫)
・鼻の中が乾燥する

参考文献

https://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_a/

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