12 マグネシウム Mg

栄養素まとめ 日本Japanese

マグネシウムはすべての細胞や骨に広く存在しています。
そして300種もの酵素反応に関わっているといわれます。
マグネシウムはそれだけ大切なので、
人のからだは血中のマグネシウムが不足すると、
骨からマグネシウムを取り出して常にマグネシウムの量を一定に保とうとしています。

マグネシウムの分布

人のからだの中には、約25gのマグネシウムが存在します。
マグネシウムはすべての細胞に広く分布し、
50~60%は骨に、1%は血中に存在します。

マグネシウムの働き

マグネシウムが関わる働きとしては以下のようなものが挙げられます。
マグネシウムは300種もの酵素反応に関わっているといわれます。

タンパク質の合成
神経伝達の制御
心機能の維持
神経伝達
筋収縮
血圧調節 など

マグネシウム不足の症状

マグネシウムが不足すると以下のような症状や病態が起こるといわれています。

低カルシウム血症
骨粗しょう症
心疾患
筋肉の痙攣(けいれん)
冠動脈のれん縮

神経・精神疾患
不整脈
食欲不振
下痢、便秘 など

カルシウムとマグネシウム

ひとのからだは60兆個の細胞からなっていますが、
その一つひとつの細胞の中と外にカルシウムとマグネシウムが
きちんとした割合でいてくれることが
とても重要になっていると考えられています。
このおかげで、血管の緊張性を保つことができたり、
心臓がきちんと動いたりできているのです。

また、マグネシウムが足りなくなると、
カルシウムの値も一緒に下がってしまうこともいわれています。

マグネシウムはどのくらい摂ればいいの?

マグネシウムの摂取量とは関係なく、
マグネシウムの吸収率は変化したり、
尿中排泄量が増減します。

そこで、マグネシウムを摂るときは、
食べ物の中に含まれるマグネシウム量だけに注目するのではなく、
吸収や排泄に関わる環境因子についても考える必要があります。

厚生労働省「平成21年国民健康・栄養調査」によると、
マグネシウムの平均摂取量は20歳以上の男性では264mg、
20歳以上女性では234mgです。

これによれば、食品からの摂取量だけで男性では100mg前後、
女性では50mg前後のマグネシウムが毎日不足していると推定されます。

摂取量だけ考えてもこの数値ですので、
ストレスのあるときなどは特にマグネシウムを意識して摂るように心がけましょう。

マグネシウムの吸収

マグネシウムは体内で作れないため飲食物から摂りますが、
小腸から吸収され、余分なマグネシウムは腎臓から尿中・糞便中に排泄されます。

マグネシウムを多く含む食品

1食あたりに必要なマグネシウムの量は92mgです。
マグネシウムが多く含まれる野菜などは以下です。

カシューナッツ
バジル
ほうれん草

参考文献

https://www.orthomolecular.jp/nutrition/magnesium/

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