53 ヨウ素 I

栄養素まとめ 日本Japanese

ヨウ素の働き

ヨウ素は、食品中に存在するミネラルです。
体内で甲状腺ホルモンを合成するためにはヨウ素が必要です。

このホルモンは身体の代謝をはじめとする
さまざまな重要な機能を調節しています。

また、甲状腺ホルモンは、
妊娠・授乳期に胎児や乳児の骨や脳が正常に発育するためにも必要です。

十分な量のヨウ素を摂取することは誰にとっても大切ですが、
乳児や妊娠中の女性では特に重要です。

ヨウ素を多く含んだ食品

ヨウ素は一部の食品中に天然に含まれているほか、
食塩に添加されて「ヨウ素添加」とラベル表示されている場合もあります。
以下のような様々な種類の食品を食べることで、
推奨量のヨウ素を摂取することができます。

多くの場合、魚(タラやマグロなど)や海藻、エビなどの
海産物にはヨウ素が豊富に含まれています。

乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)および
穀物製品(パンやシリアルなど)。
これらは米国人の食事における主要なヨウ素源です。

ヨウ素を含有する果物や野菜。
ただし、ヨウ素含有量は生育された土壌や使用された肥料によって異なります。

ヨウ素添加塩は、米国をはじめ多数の国々で容易に入手することができます。
しかし、缶詰スープなどの加工食品にヨウ素添加塩が含有されていることはまずありません。

ヨウ素が不足すると起きる症状

米国やカナダでは、ヨウ素欠乏症は稀な疾患です。
ヨウ素摂取量が不足すると、十分な量の甲状腺ホルモンが合成できません。
このような場合には多くの問題が発生します。

妊娠中の女性における重度のヨウ素欠乏症は、
胎児の発育不全や精神遅滞、性分化遅延の原因となり、
回復不能な有害作用を及ぼします。

ヨウ素欠乏症が軽度の場合は、幼児や小児のIQが平均値より低下したり、
成人の作業能力や理路整然とした思考力の低下を
引き起こしたりする可能性があります。

多くの場合、最初に肉眼的に確認できる
ヨウ素欠乏症の徴候は、甲状腺腫(甲状腺肥大)です。

ヨウ素が害を及ぼす可能性

過剰に摂取した場合は有害な場合があります。
高用量のヨウ素を摂取した場合、
甲状腺腫(甲状腺肥大)などのヨウ素欠乏症と同様の症状が認められます。
ヨウ素の過剰摂取は甲状腺炎や甲状腺がんを引き起こす可能性もあります。

非常に高用量(例:数グラム単位)のヨウ素を摂取すると、
口や喉、胃の灼熱感、発熱、胃痛、悪心、嘔吐、下痢、
脈拍微弱ならびに昏睡が認められる場合があります。

参考文献

https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/03.html

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